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4)結論
・宇宙のシステムを電波航法サービス分野に導入することは、衛星システムそれ自体の性格を反映して、地域レベルおよび国際レベルの両方において安全性規約化に関する前例のない協力関係が必要である。
・国家的システムとしてのGPS、GLONASS、WAASおよびMSAS,EGNOSはかなりの地球表面上に信号を送ることになる。
・理想としては、本論の「安全性ケース」の概念をそれらの安全性規準に対するアプローチに反映させることにより、当該システムの安全性基準が満足のいく形で確実に実施できるようになることを望む。
・「安全ケース」という用語は、航空産業に従事する多くの人々には耳新しい用語かも知れないが、業界がすでに適用している文書化された安全性プロセスは、ほとんど変更なしに安全性ケース体制がうまく取り込まれるものと思われる。
・ここで喚起した安全性への影響調査により、GNSSとそのコンポーネントの安全性の証明を示す上で、どの様な情報とプロセスが今後更に必要となるかが明らかになろう。そうした証明が提示可能になって初めて、GNSSは民間航空用として認証されることになるのである。
(6)論文6:Integration of WAAS and LAAS
WAASとLAASの統合
1)背景
・WAASとLAASを統合したアーキテクチャについて示す。
WAAS:Wide Area Augmentation System
LAAS。甅ocal Area Augmentation System
WAASとLAASの総合運用により各々・のシステムが単独で利用される場合より安全性や運用の自由度が出て来る。
・航法システムとしては、RNPを満足する必要がある。
航法精度、完全性、連続性、有効性
・WAASは、エンルートよりCAT−?までの航法要件、
LAASは・CAT−?,CAT一?、CAT一皿の航法要件
即ち、CAT−?はWAAS/LAAS共通の航法要件である。
2)シナリオ(1):WAASがLAASを補足する。
・WAASの静止衛星からのレンジング信号がLAASの有効性と連続性を向上させる。
・LAASの完全性(Integrity)
・LAASが衛星に対する誤差/故障の非検出誤動作をWAASの“Don't Use”の完全性情報で補足する。
LAASでは故障が検出されぬがWAASより複数の衛星が同時に“Don't Use”となっ

 

 

 

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